離婚するのに慰謝料払うんですか?私女ですけど…?

スカッとネタ

嫁と二人、幸せな生活を送っていたイッチ。
だがある日、嫁の浮気が発覚した。
弁護士さんの協力で、浮気の証拠を集め、嫁に詰め寄り、離婚を要求。
しかし嫁は全く悪びれる様子が無く、おまけに、常識外れのことを言い出す。

離婚するのに慰謝料払うんですか? 私女ですけど・・・・・・?

俺は36才の会社員。嫁は33才で、とある会社でパートとして働いている。
結婚した当初は優しくてかわいい嫁だったのだが、最近様子がおかしい。
最初に妙だと感じたのは、風呂だ。
仕事から帰ってきて風呂に入ると、いつもは肩までお湯がくるのに、
なぜかその日は胸下くらいの高さまでしか浸からなかった。
その日はそこまで気にしなかったが、その後も頻繁にそういうことがあった。
しかも週に1回、俺の帰りが遅いと伝えてある金曜日だけお湯の量が少ないことに気付いた。

干した洗濯物を見てみると、タオルの量も多い。
極めつけに、翌日風呂掃除をしていたら、俺とは明らかに違う色の髪の毛を発見。
これはどう考えても浮気しているだろ。
そう思った俺は、証拠を集めるために、寝室と風呂場に隠しカメラを設置。

すると、俺のいない間に男を連れ込んでイチャつく嫁の姿がばっちり撮れた。
隠しカメラの映像を持って弁護士事務所、探偵事務所に行き、相談すると、
証拠集めに協力してくれることになった。

その後3ヶ月が経過。
嫁の浮気を知っていながら何も言わないのは辛かったが、そのおかげで証拠はたくさん集まった。
二人は休日にも会っており、レストランで仲よさそうに食事したり、
ホテルに入っていく写真が大量に撮れた。

どうやら相手はA男といって、嫁の会社の同僚らしい。
俺はその写真を嫁に突きつけ、離婚してくれるよう言った。すると嫁は言った。
「あー、バレちゃったか。ならいいよ。離婚してあげる。」
私はA男さんと一緒になるから。もちろん、慰謝料はたっぷりもらうからね。
「はい?」
「え? 何で俺が慰謝料払うの?」
「だって離婚するんでしょ?それなら慰謝料はもらうわよ」
「だから、何で俺が払う側なんだよ。」
「お前の浮気が原因で離婚するんだから、お前が払うならわかるけど」
「え? 慰謝料って、男の人が女の人に払うものでしょ?」
「ちょっと何言ってるかわかんないです」と、
サン〇ウィッチマンみたいなセリフが出そうになった。

てゆーか、浮気したのに反省の色無し。
ちょっと何言ってるかわかんないです。
いやいやいやいや、慰謝料は男性とか女性とか関係なく、離婚の原因を作った方が払うものだろ!
今回はお前の浮気が原因なんだから、お前が慰謝料払え!
俺がそう言っても、嫁は不思議そうな顔。
このままではらちが明かないので、弁護士さんを呼んだ。
数十分後。弁護士さん到着。状況を説明すると、
なるほど。こんな方もいるんですね
と、苦笑いしていた。
その後、弁護士さんによる懇切丁寧な説明開始。
あの、奥さん、あなた浮気したんですよね?
したわよ?
慰謝料というのは、精神的な苦痛を被った被害者が、加害者に対して請求する金銭をいいます。
男女は関係ありません。
例えば離婚問題ですと、配偶者が不貞行為、つまり浮気を行ったり、
配偶者からDVを受けた場合などがあります。
配偶者が浮気をすると、通常の人は深く悲しみ、心が傷つきます。
そのような損害を金銭に置き換えて、加害者に対して賠償を求めるものが慰謝料です。
今回の場合、イッチさんはあなたの浮気によってショックを受け、精神的に苦痛を被った。
だからイッチさんはあなたに慰謝料を請求する権利があります。
それに対して、あなたの方はイッチさんから何か被害を受けているんですか?
それは・・・・・・でも、友達が離婚したとき、旦那から慰謝料取ったって言ってて・・・・・・
それって原因は何だったんですか?
確か、旦那さんの浮気で・・・・・・
でしたらそれはあなたのお友達が被害者ですから、旦那さんから慰謝料をもらえて当然です。
しかし今回の場合は、浮気したのはあなたなんですよね?
だったらあなたに慰謝料の支払い義務があります。
でも・・・・・・だって・・・・・・

なかなか納得しなかった嫁だが、2時間にわたる粘り強い説明の結果、
ようやく自分が支払う側だと理解したようだ。
その事実を知ったとき嫁は、
払いたくない!
と、ごねていたが、俺の
なんとしてでも払ってもらう!この常識無しの浮気女!
と言う怒鳴り声に観念したようだった。

結局慰謝料は、嫁に150万円、浮気相手にも150万円請求した。
俺の受けた精神的なストレスを考えれば少ない気がしたが、まあいい。
嫁は貯金ほぼゼロだったので払える訳もなく、親に泣きついて立て替えてもらったらしい。
嫁との最後の面会の日、嫁は、
何よ! 私はA男さんと結婚して絶対に幸せになってやるから!
と捨て台詞を吐いていた。

こうして俺の離婚騒動は幕を閉じた・・・・・・と思ったのだが。

離婚してから半年後。元嫁から電話がかかってきた。
今更なんだろうと思ったし、正直出たくなかったが、仕方ない。
電話に出ると、元嫁の叫び声が響いてきた
あなた! 私、騙されたのよ!
え? 突然どうしたの?
あの人、独身だって言ってたくせに、結婚してたの!
それで、奥さんに浮気のことがバレて、離婚することになって、
慰謝料を250万円も請求されたのよ!
親に相談したけど、「さすがにそこまで面倒は見きれない」って怒られて、
縁を切られちゃって。

それはご愁傷様
しかもA男さんったら、
奥さんと別れて私と再婚した途端に会社も辞めてどこかへ行っちゃって、連絡がつかないの!
250万の慰謝料は私に丸投げよ!
ふーん
それだけじゃなの!
なぜか会社にまで浮気のことがバレて、私、会社中から白い目で見られて、
会社に居づらくて、退職するハメになっちゃったのよ!
へー
ちょっと!何でそんな落ち着いているのよ!
だって、嫁たちの会社や浮気相手の家に浮気のことをリークしたの俺だもん。
弁護士さんたちの調査で、浮気相手が既婚者であることは知っていた。
離婚する際、自身の浮気を全く反省していない様子の元嫁に腹が立ったので、
せめてもの復讐になればと、
弁護士さんたちが集めてくれた浮気写真を、匿名で会社や浮気相手の家に送りつけたのだ。
それがまさかこんな大事になるとは思わなかった。
元嫁に教えるつもりはないが。

俺が黙っていると、元嫁が涙声で言ってきた。
ねえ、お願い。何とかして。
私、会社辞めちゃったから、慰謝料払うどころか、毎日の生活費にも困ってて。
何とかしてって言われても、俺たちは離婚したんだから、知らないよ。
そんなこと言わないで。浮気したのはほんの出来心だったの。
私はあなたを愛してるの。

元嫁が懇願するような声で言ってくるが、俺ははっきり言ってやった。
ふざけるな。俺はもうお前とは関係ない。
それに俺、彼女できたからさ。もうかけてこないでくれ。
え? もう彼女できたの?
ああ、新しい彼女は、美人だし、優しいし、誰かさんと違って浮気もしないし、最高の人なんだ。
俺がここぞとばかりに惚気ると、元嫁は悔しそうに、
もういいわ!
私と離婚して半年しか経っていないのに彼女つくるなんて、この浮気者!
と叫んで電話を切った。
俺は速攻で元嫁の電話番号を着信拒否にした。
「この浮気者!」ってどの口がそれを言うのか。

その後、風の噂で聞いたのだが、元嫁は慰謝料や生活費を稼ぐために、
夜の仕事をするしかなくなったらしい。
ものすごく疲れた表情で繁華街を歩いている姿を目撃したという話も友人から聞いた。
ま、俺には関係ないことだが。
俺は新しい彼女と幸せに生活している。これから結婚する予定だ。

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